過保護な副社長はナイショの恋人
自分が役員になりたいとか、副社長のような恋人が欲しいとかではなく、単純に世の中こんなスゴイ人がいるんだと、感心してしまっていた。
「失礼します」
秘書室を抜けて扉をノックすると、「どうぞ」と低い声がした。
副社長の声は色っぽくて、女子社員の人気をさらに押し上げている。
ゆっくりドアを開けると、デスクに座っている副社長が顔を上げた。
相変わらず目鼻立ちの整ったルックスで、間近で見るとドキッとしてしまう。
「副社長、資料のメモリを持って参りました。ご確認いただけますか?」
デスクまで歩き、メモリを手渡す。すると副社長は、さっそくそれをパソコンに繋げた。
「すぐに確認するから、待ってくれるか? 時間は大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
もし直しがあるなら、急がなければいけない。確認される時間も見越してあるから、ゆっくりと待っていた。
控えめに副社長室を見渡すと、英語の本や投資の本、それに経営の本などがズラリと並んでいる。
デスクに書類が置かれているものの、散乱している感じじゃない。副社長室は、キレイに片付けられていた。
そのなかに、ふと花瓶があることに気づく。生花が生けられていて、黄色や紫の小花が品良く飾られていた。
「失礼します」
秘書室を抜けて扉をノックすると、「どうぞ」と低い声がした。
副社長の声は色っぽくて、女子社員の人気をさらに押し上げている。
ゆっくりドアを開けると、デスクに座っている副社長が顔を上げた。
相変わらず目鼻立ちの整ったルックスで、間近で見るとドキッとしてしまう。
「副社長、資料のメモリを持って参りました。ご確認いただけますか?」
デスクまで歩き、メモリを手渡す。すると副社長は、さっそくそれをパソコンに繋げた。
「すぐに確認するから、待ってくれるか? 時間は大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
もし直しがあるなら、急がなければいけない。確認される時間も見越してあるから、ゆっくりと待っていた。
控えめに副社長室を見渡すと、英語の本や投資の本、それに経営の本などがズラリと並んでいる。
デスクに書類が置かれているものの、散乱している感じじゃない。副社長室は、キレイに片付けられていた。
そのなかに、ふと花瓶があることに気づく。生花が生けられていて、黄色や紫の小花が品良く飾られていた。