過保護な副社長はナイショの恋人
衝撃的なことばかりです
「夜景……キレイですね」

外はいつの間にか日が沈んで、ネオンが輝いている。ベッドで一翔さんとゆっくり時間を過ごしていると、ふと景色が目に入った。

ベッドからも夜景が見られるなんて、とても贅沢……。

「だろ? リビングの窓からだと、もっと広範囲に見れるから。あとで、一緒に見よう。それに、なにか食べないとな」

「そうですね。あ、私でよければ、晩ご飯作りましょうか?」

いいアイデアだと思い、起き上がって一翔さんに聞くと、彼はクスッと笑って体を起こした。

「ありがとう。でも、あいにく冷蔵庫が空っぽでさ。普段、自炊しないから」

「そうなんですか? 朝も?」

「ああ。外のモーニングが多いかな」

そうなんだ……。忙しいから、きっとそれどころじゃないんだろうな。

じゃあ、今夜はケータリングでもいいかも。できたらここで、一翔さんとふたりきりがいい。

「一翔さん、なにかケータリング頼みませんか?」

と提案すると、彼は頷いた。

「そうだな。でも、外で食べてもいいし、どうする?」

「……私は、ケータリングで。だって、しばらく会えなくなるんですよね? だったら、ふたりきりがいいかなって」
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