過保護な副社長はナイショの恋人
スポーツバッグに着替えなどを入れて、自宅を出る。途中、近くのスーパーで買い物をしようと、まずは駅前の店を目指した。
そこは、新鮮な野菜や肉、そして魚などが買える店で、人気のスーパーだとテレビで紹介されていたことがある。
明るく清潔感のある店内は、家族連れや主婦たちで賑わっていた。
「一翔さんって、なにが好きなんだろう……」
そういえば、肝心なことを聞いてなかった。昨日のランチは和食で、ケータリングはイタリアンで……。
「次は洋食かな……」
肉売り場を眺めていると、ふと背後から呼ばれた。
「咲実ちゃん、なにしてるの?」
驚いて振り向くと、雅也先輩が立っている。ラフなシャツ姿で、手には買い物カゴを持っていた。
「せ、先輩こそ。どうしたんですか?」
咄嗟にカゴを持つ手を変えて、左手をさりげなく体の後ろに隠した。
指輪を見られたら、不審に思われてしまう。
「俺は、午後から実家の両親が遊びに来ることになってて。買い出しなんだよ」
「そうなんですか……」
「で、咲実ちゃんは? 大きなバッグを肩に掛けているけど」
先輩の視線がバッグに移り、ドキッとして慌てて誤魔化した。
「実は、今日は女子会なんです。今から夕飯の買い出しで」
「いいな。でも、明日は仕事だろ? 元気だな。じゃあ、その調子で水曜日も来てくれよ」
そこは、新鮮な野菜や肉、そして魚などが買える店で、人気のスーパーだとテレビで紹介されていたことがある。
明るく清潔感のある店内は、家族連れや主婦たちで賑わっていた。
「一翔さんって、なにが好きなんだろう……」
そういえば、肝心なことを聞いてなかった。昨日のランチは和食で、ケータリングはイタリアンで……。
「次は洋食かな……」
肉売り場を眺めていると、ふと背後から呼ばれた。
「咲実ちゃん、なにしてるの?」
驚いて振り向くと、雅也先輩が立っている。ラフなシャツ姿で、手には買い物カゴを持っていた。
「せ、先輩こそ。どうしたんですか?」
咄嗟にカゴを持つ手を変えて、左手をさりげなく体の後ろに隠した。
指輪を見られたら、不審に思われてしまう。
「俺は、午後から実家の両親が遊びに来ることになってて。買い出しなんだよ」
「そうなんですか……」
「で、咲実ちゃんは? 大きなバッグを肩に掛けているけど」
先輩の視線がバッグに移り、ドキッとして慌てて誤魔化した。
「実は、今日は女子会なんです。今から夕飯の買い出しで」
「いいな。でも、明日は仕事だろ? 元気だな。じゃあ、その調子で水曜日も来てくれよ」