過保護な副社長はナイショの恋人
私としては、酔った勢いのことで覚えていないーーくらいでいい。雅也先輩のことは、頼りになる存在だけど、恋愛とは違う。
あんな風にアプローチされても、まるで心は揺らがなかったから。
だけど、この噂が、一翔さんの耳に入っていなければいいけど……。
その夜、仕事が終わり一翔さんのマンションに帰る。改めて、ここで生活をするのかと思うと緊張した。
夕飯は外で済ますと、一翔さんは言っていたから用意は必要ない。先にシャワーを済ませ、リビングでテレビを見ていた。
「やっぱ、落ち着かないな……」
彼の帰宅は何時になるか分からないし、リビングから夜景を眺めていようかな。
せっかくだから電気を消して、とことん堪能しよう。部屋中の明かりを消しても、バルコニーには足元灯が点いていて、真っ暗ではない。
まるで宝石のようにキラキラと輝くネオンを見つめていると、一翔さんに早く会いたいと思ってしまう。
真衣子さんも、一度私を呼び出したきり、音沙汰がない。結婚話は、デタラメだったと思いたいな……。
「ここにいた。姿が見えないし、部屋は真っ暗だし心配するだろ?」
一翔さんの声がして振り向くと、彼がバルコニーへ出てくるところだった。
あんな風にアプローチされても、まるで心は揺らがなかったから。
だけど、この噂が、一翔さんの耳に入っていなければいいけど……。
その夜、仕事が終わり一翔さんのマンションに帰る。改めて、ここで生活をするのかと思うと緊張した。
夕飯は外で済ますと、一翔さんは言っていたから用意は必要ない。先にシャワーを済ませ、リビングでテレビを見ていた。
「やっぱ、落ち着かないな……」
彼の帰宅は何時になるか分からないし、リビングから夜景を眺めていようかな。
せっかくだから電気を消して、とことん堪能しよう。部屋中の明かりを消しても、バルコニーには足元灯が点いていて、真っ暗ではない。
まるで宝石のようにキラキラと輝くネオンを見つめていると、一翔さんに早く会いたいと思ってしまう。
真衣子さんも、一度私を呼び出したきり、音沙汰がない。結婚話は、デタラメだったと思いたいな……。
「ここにいた。姿が見えないし、部屋は真っ暗だし心配するだろ?」
一翔さんの声がして振り向くと、彼がバルコニーへ出てくるところだった。