過保護な副社長はナイショの恋人
「プロポーズ……?」
私に……? でも、一翔さんは真衣子さんと、結婚することに決まっているんじゃないの?
「実はね、咲実さん。週刊誌に出ていた記事は、真衣子が売った記事なんだよ。一翔くんとの結婚話は、とっくに白紙になっていたのにね」
「そうなんですか⁉︎」
驚く私に、蓮見社長が頷いた。すると、黙ってやり取りを見守っていた一翔さんのお父さんも、同じように立ち上がった。
「お父さんも、もうよく分かったでしょう? 一翔の気持ちがこれだけ硬いんです。孫の結婚に口を挟むのは良くない」
それは、一翔さんのおじいさんに向けられたもので、側にいるお母さんは笑みを浮かべて私を見ていた。
いったい、どうなっているの……?
ーーーーー
ーーーー
結局、事の真相はこうだった。
一翔さんは、最初から真衣子さんと結婚する気はなく、私が先日バーで偶然会った夜も、蓮見社長とその話をしていたとか。
真衣子さんから、私に会い別れてほしいと告げたことを聞かされた一翔さんは、絶対に私に誤解を解こうと決心したと言った。
私に……? でも、一翔さんは真衣子さんと、結婚することに決まっているんじゃないの?
「実はね、咲実さん。週刊誌に出ていた記事は、真衣子が売った記事なんだよ。一翔くんとの結婚話は、とっくに白紙になっていたのにね」
「そうなんですか⁉︎」
驚く私に、蓮見社長が頷いた。すると、黙ってやり取りを見守っていた一翔さんのお父さんも、同じように立ち上がった。
「お父さんも、もうよく分かったでしょう? 一翔の気持ちがこれだけ硬いんです。孫の結婚に口を挟むのは良くない」
それは、一翔さんのおじいさんに向けられたもので、側にいるお母さんは笑みを浮かべて私を見ていた。
いったい、どうなっているの……?
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結局、事の真相はこうだった。
一翔さんは、最初から真衣子さんと結婚する気はなく、私が先日バーで偶然会った夜も、蓮見社長とその話をしていたとか。
真衣子さんから、私に会い別れてほしいと告げたことを聞かされた一翔さんは、絶対に私に誤解を解こうと決心したと言った。