不機嫌なカレと秘密なつながり
「マネージャーの女の先輩に言われた。彰汰がバスケをやらないのは、あたしのせいだって」

「違うって言ったのに」

彰汰が『ちっ』と舌打ちをする

「他人から見れば、あたしが彰汰の自由を奪っているように見えるんだよ。大空を飛べる彰汰の翼を、あたしが折って、鳥かごに閉じ込めている魔女に見える」

「俺は、姫歌を鳥かごに閉じ込めたいくらいなのに」

「バスケ、やりなよ。あたし、一人で平気だし」

彰汰が首を左右に振った

「イヤだ。やらない」

「強情なヤツ。あたしがヤレって言ってるの」

「嫌だ」

「じゃあ、どうすればバスケをやるの?」

このまま、彰汰がバスケをやらないなんて……困る

あたしは『お姫サマ』なんかじゃないって、学校の人たちにわかってもらいたいんだから

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