不機嫌なカレと秘密なつながり
彰汰の頬の筋肉がひくっと痙攣するのがわかる
「もしかして…男子サッカーのマネとか言うなよ」
「ピンポーン」
彰汰はスポーツバックを机の上に置くと、あたしの両肩をぐっと掴んだ
「なんで男バスのマネにならねえんだよ。なんで俺のいない部活にするんだ。しかも男だらけの……」
彰汰は額に手をあてると、ショックを隠せないと言わんばかりの顔をする
「あたしがバスケのマネになったら、みんなに恨まれそうだし。たまたま職員室に行ったら、先生に誘われたから。部活に入ってないなら、どう?って。彰汰の部活が終わるまで、ずっと教室や図書館で時間を潰すのも詰まらないから、入っちゃった」
あたしは、持ってきた赤いジャージを彰汰のバックの上に置いた
「『入っちゃった』じゃねえよ。襲われたらどうするんだよ」
「襲われないでしょ」
彰汰の手垢がべっとりついたあたしの身体に、欲情する男は早々いないと思う
この学校にいて、あたしの噂を知らない人はいないと思うし、彰汰を敵にしようなんて思わないでしょ
「男は獣だ」
「彰汰はね」
「……姫歌は、俺のお姫サマなんだぞ。なんで野郎どもの巣に、わざわざ行くんだよ」
きゃーという女子たちの叫び声に、彰汰の顔がはっとした
教室にいる同級生たちの顔を見渡した彰汰の顔が真っ赤になっていった
『姫歌は、俺のお姫サマなんだぞ…だって』
『海堂君ってそんな人だったの?』
『なんか意外!』
女子たちの囁き声に、彰汰は首まで真っ赤にするとスポーツバックを肩にかけた
「絶対に許さないからな!」
彰汰は逃げるように教室を飛び出していった
なんか、心が爽快!
これであたしの勝手な冷たい女像が崩れるかもしれない…って思うと、心が浮き浮きとした
部活、楽しみだな!
「もしかして…男子サッカーのマネとか言うなよ」
「ピンポーン」
彰汰はスポーツバックを机の上に置くと、あたしの両肩をぐっと掴んだ
「なんで男バスのマネにならねえんだよ。なんで俺のいない部活にするんだ。しかも男だらけの……」
彰汰は額に手をあてると、ショックを隠せないと言わんばかりの顔をする
「あたしがバスケのマネになったら、みんなに恨まれそうだし。たまたま職員室に行ったら、先生に誘われたから。部活に入ってないなら、どう?って。彰汰の部活が終わるまで、ずっと教室や図書館で時間を潰すのも詰まらないから、入っちゃった」
あたしは、持ってきた赤いジャージを彰汰のバックの上に置いた
「『入っちゃった』じゃねえよ。襲われたらどうするんだよ」
「襲われないでしょ」
彰汰の手垢がべっとりついたあたしの身体に、欲情する男は早々いないと思う
この学校にいて、あたしの噂を知らない人はいないと思うし、彰汰を敵にしようなんて思わないでしょ
「男は獣だ」
「彰汰はね」
「……姫歌は、俺のお姫サマなんだぞ。なんで野郎どもの巣に、わざわざ行くんだよ」
きゃーという女子たちの叫び声に、彰汰の顔がはっとした
教室にいる同級生たちの顔を見渡した彰汰の顔が真っ赤になっていった
『姫歌は、俺のお姫サマなんだぞ…だって』
『海堂君ってそんな人だったの?』
『なんか意外!』
女子たちの囁き声に、彰汰は首まで真っ赤にするとスポーツバックを肩にかけた
「絶対に許さないからな!」
彰汰は逃げるように教室を飛び出していった
なんか、心が爽快!
これであたしの勝手な冷たい女像が崩れるかもしれない…って思うと、心が浮き浮きとした
部活、楽しみだな!