不機嫌なカレと秘密なつながり
まるで『私の胸は傷もない。綺麗な胸なのよ』と言われてるみたい
「先生に呼び出されなければ、彰汰の言葉を信じようと思ったでしょうね。今も信じたい気持ちが強い。でも違う。先生と彰汰には男女の関係がある。たぶん、彰汰にとって初めての人…だから先生も、彰汰にちょっかいを出す」
「意外と賢い女…なのね。もっと馬鹿なのかと思った」
「彰汰が馬鹿な女に惚れると?」
「そうね。彰汰が馬鹿な女に引っかからないわね。だからってイコール、あなたが賢い女とは思えない」
「そのお言葉、そのままお返しいたします」
あたしは、手を伸ばすとお茶を飲んだ
「警戒心がないのよ…あなたには」
くすっと、麻耶先生が笑った
勝ち誇ったように背筋を伸ばすと、嬉しそうに頬を緩めていた
「敵が差し出したお茶を、何の疑いもせずに飲むなんて…馬鹿な女よ」
「どういうことですか?」
あたしは驚いてごくりと飲んでしまったお茶がまだあるであろう胃を制服の上から押さえた
「毒が入っていたら…どうするの? って入れてないけど、でも毒の代わりは入ってるのよ」
真っ赤な爪が小瓶をつまみ、あたしの眼前で揺れた
「先生に呼び出されなければ、彰汰の言葉を信じようと思ったでしょうね。今も信じたい気持ちが強い。でも違う。先生と彰汰には男女の関係がある。たぶん、彰汰にとって初めての人…だから先生も、彰汰にちょっかいを出す」
「意外と賢い女…なのね。もっと馬鹿なのかと思った」
「彰汰が馬鹿な女に惚れると?」
「そうね。彰汰が馬鹿な女に引っかからないわね。だからってイコール、あなたが賢い女とは思えない」
「そのお言葉、そのままお返しいたします」
あたしは、手を伸ばすとお茶を飲んだ
「警戒心がないのよ…あなたには」
くすっと、麻耶先生が笑った
勝ち誇ったように背筋を伸ばすと、嬉しそうに頬を緩めていた
「敵が差し出したお茶を、何の疑いもせずに飲むなんて…馬鹿な女よ」
「どういうことですか?」
あたしは驚いてごくりと飲んでしまったお茶がまだあるであろう胃を制服の上から押さえた
「毒が入っていたら…どうするの? って入れてないけど、でも毒の代わりは入ってるのよ」
真っ赤な爪が小瓶をつまみ、あたしの眼前で揺れた