コハル
私に告白してきた男の子たちとはそれぐらい面識がない
なにをみて私と付き合いたいと思ったのか本当に教えてもらいたいぐらいだ
「え、、まさか上林くんが誰かわからないとかいいだすんじゃないよね、この子は、、」
信じられないとでも言うような顔で私をみてくるあいな
「だって、その時以外多分話したことないよ。その、上林くんって人」
「話したことあるないじゃなくて普通に生活してたらわかるでしょ!イケメンだし!みんな騒いでるし!何よりもう6月!クラスメイトだよ?!」
「たしかにもう6月だね、申し訳ない。上林くん」
「思ってないでしょ」
呆れたと言わんばかりにふぅとため息をつかれる
「だって仕方ないよ、私もともと人の名前と顔覚えるの苦手なんだし」
「確かにこはるなかなか覚えないよね。私のことも4回目ぐらいでようやくあいなって言ってくれたし」
「そうそう、4回目ぐらいでようやく覚えるのにそんな一回話したぐらいじゃ覚えられないよ」
「でもイケメンだよ、それも学年一の」
「うちのお兄ちゃんのほうがイケメン」
「うわ、ここでお兄ちゃんだしちゃう?それはしんどいわ」