キラキラしている人がいる
あんドーナツ


「痛っ!」

小さな声が聞こえた直後、何かが倒れる大きな音が昼休みの駐輪場に響いた。









「やってしまった…」




先ほどと同じ人物の声が、絶望に染まった声色でつぶやいた。



校舎の陰から顔をのぞかせると、そこでは、何十台と並ぶ自転車を見事にドミノ倒しした女子が、





「やってしまったーー!!」





一人頭を抱えて叫んでいた。






< 1 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop