キラキラしている人がいる
「小林、終わったらノートとワーク集めて職員室もってきて。あとこれは教材室。」
「え、なんであたし?」
「目の前でお絵かきされて傷ついている先生に使われても文句言えないよな?」
「えへ…了解っすー。」
あの馬鹿はまた授業に集中せずに馬鹿やっていたのか。
39人分のノートとワーク、掲示用の大きな世界地図となると結構な量になるだろうな。
一回では無理だ。
「後ろの人集めて前の机に乗せといてー。あたし持っていくからー。」
「小林一人で大丈夫?オレも手伝うかー?」
「いいよいいよ。あたしがお絵かきしてたのが悪いんだし。力持ちなので平気っすわー。掛図はあとで片付けるしさ。」
ぞろぞろと集まってきたノートとワークの冊数を確認して二つを積み重ねて持ち上げる。
「ドアの開閉だけよろしく頼む!」
笑顔でそういった小林に周りも笑いながら応じる。
ドアを開けた女子に「ありがとー愛してる」とふざけたお礼を言って、教室の外に出る。
手がプルプルしているのが見えた。