キラキラしている人がいる
目の前でキラキラとしていた輝きがすっと消えた。
俺が俺の言葉で消してしまった。
「ですよねー。
それに、中田と土井の二人に挟まれて飯なんか食った日には、他の女子に袋叩きにされちゃうわ!
うん、やめた方がいい。…あぶないあぶない。」
笑顔のままだった。
けど、いつもの笑顔とは違った。
でも小林のこれからを思ったら、絶対にこっちの方がいいに決まっている。
「小林、行っちゃったけどいいの?」
じゃ、戻るね、と一言だけ言って自分のグループへと戻っていく小林の背中を見ながら土井がつぶやいた。
いいんだよ別に。
「俺はもとから一人だ。なんも問題ない。」
「そういうことじゃねーんだけどなー」
「うるせぇ。黙って食ってさっさと教室もどれ。」
「へいへい。んな怖い顔すんなよ。」
怖い顔なんてしてねぇよ、これが俺の普通だ。
こうやってまた登場人物を減らす。
俺の得意技だ。