キラキラしている人がいる
数分後。
元通りに立てられた自転車たち。
俺の自転車も含め、どれも壊れていなくてよかった。
「はぁ。もう二度と倒すなよ。」
「はーい。手伝ってくれて、ありがとう。」
満面の笑顔の瞳の中で小さな星がいくつもきらめく。
キラキラと眩しいその光は俺にはないもの。
きっと俺は、混じりけのない純粋な輝きを初めて見たときから、その眩さに憧れると同時に、恋に落ちていたんだ。
「小林、」
「ん?何?」