暗い星空の少年

「次は…あ、休み時間か」

さっさと次の三時間目の用意をすると僕は机に突っ伏した。

見なくても辺りからは楽しい喋り声や物音が聞こえてきて鬱陶しくなる。

あ〜…友達って楽しいのかな〜…
僕には分からないな。

誰か側にいてほしいけど、親とかそういうものじゃなくて友達みたいな人がほしい。

僕の親は優しくて僕の事を大切に思ってくれてる。

親には感謝している。

受験をさせてもらい僕を私立の学校へ学費を払って通わせてくれる。

ここまで僕のことを育ててくれて、これからも大人になるまで育ててくれる。

帰れる場所が…僕の家があるのはありがたい事だ。

でも…だからこそ…言えないんだ。

迷惑をかけたくないからこの死んだような毎日の事は言えない。

転校したいなんて…尚更言えないんだ。
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