暗い星空の少年
いつもの朝
「ピピピピッ」
目覚ましの音が鳴る。なんだ…もう朝か。
「ん…。」
重い手を伸ばして手探りで目覚ましを止める。
「ピピピッ…」
起きたくない。
でも遅れるわけにはいかない。
そういえば最近寝起きが悪くなったかもしれない。
まぁいつもの事だ。
「…はぁぁ…」
大きなため息を着いて支度を始めた。
まず先に目を覚ますために洗面所で顔を洗う。
鏡を見る度、僕のイケてなくて情けない顔が映る。
…気分が悪い。
そんな顔を隠すように両手で水をすくって顔を洗った。
制服を着て食卓につく。
時間もそんなに無い。
簡単に朝食を済まして床に放り出された鞄を手に取る。
「いってきまーす」
そう言うと向こうの方から母さんの声が聞こえてきた。
「あら、いってらっしゃい」
履き心地の悪い革靴にももう慣れた。
今日もまた一日が始まるのか…
「ガチャッ」