雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「や、めて!」

紫色の胸を強く押してスクバを奪う。


「……意味わかんない!」

妹と思ってるなら、キスなんてしないでよ。


「私は…律の恋人なのに!キスなんてしないでよ!!」

私の泣きながらの言葉に君は悲しそうに俯いて綺麗な瞳で私を見つめる。



「律は死んだんだ…」

真実を突きつけられて下唇を噛む。


「そろそろ、前を向けよ」


「向いてるじゃん!学校も行ってるもん!」

「じゃあ、何で新しく恋をしない?何で男子を拒絶する?……何で…いつもピアスを触るんだよ」


それは………
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