雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


それから2人無言で帰って。

「じゃあ、またな…」


君は優しく私の髪を撫でて悲しく笑う。

「うん…また明日」


そう言うと安心したように微笑んで帰っていった紫色。




「“またね”なんて、信じられないじゃんか…」


明日、会えないかもしれないじゃんか。



律がそうだったように──


空を見上げてピアスに触れる。

「律は…どうしてほしい…?」


私は、ずっと君を好きでいたい……
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