雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
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雨へ

これを雨が見ることは、ないかもしれないけど俺の全部の気持ちを

ここに綴ろうと思います。

あの日からもうすぐ1年が経とうとしてる。

でも俺は、多分それまで生きれない。

手術の途中に死んでしまうかもしれない。

『雨の隣に居れるように頑張る』

って、そういったの覚えてる?

あれな、雨を振り向かせるって意味と

手術を頑張って雨の隣に戻ってくるって意味とがあったんだ。

雨は、こんな俺を待っててくれたかな?

俺が死んだって聞いた時、

雨は泣いてくれた?

雨の涙は見たくないけど、少しでも悲しんでくれたら嬉しいと思う俺を許せよ?

なぁ、雨。

俺は人生を掛けてお前を愛した。

大好きだった。

だから、幸せになれ。

誰より隣に居たいやつと、幸せになれ。

俺は、雨を見守ってる。

じゃあな、また……



────会いたい。


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