雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「………うぅ……律…っ」

スマホに水滴が落ちる。


律のスマホをぎゅっと握って涙を流す。

私はもう暗くなった外に飛び出した。


雨が降っている。

雨が涙と混ざって。


「律!律っ!」

ひたすらに君を呼んで走り続けた。



ねぇ、私が隣にいたいのは

君なんだよ。


律───
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