雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~

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それからまた、ふさぎ込むようになってしまった。

紫色のことが気になってしまって。


律のことが好きなのにって。

律への“好き”が薄れてしまうようで。


そんな自分が嫌で。

ベッドに寝たきりの毎日。

もう、何もしたくない。


“死にたい”とさえ、思ってしまう。



『死なないで』

紫色のあの日の震えた声を忘れて──
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