雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「律がいない世界なんて、いらない」
紫色の真っ黒な瞳に、吸い込まれそうで視線を外した。
「こんなこと、あいつは望んでない」
「私が望んでる」
「お前が律のとこ行ったとして…律が喜ぶと思うのかよ!」
……だって。
「会いたいんだもん…抱きしめてほしいっ、笑ってほしいっ、好きって言いたかった!」
後悔ばかり。
「お願いだから、いなくなんなよ…」
「死にたい……」