雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


ぼふっと柔らかいベッドにダイブする。

ダボダボの紫色の服を着て
目を閉じる。


ガチャと、ドアの開く音がする。

「…無防備」

そう赤い顔で呟いた紫色には、気付かなかったけど。


「紫色、おかえりー」


「ふっ、ただいま」

紫色は寝っ転がる私の頭を優しく撫でて
愛しそうに私を見つめている。


「眠たい……」

「ん、おやすみ…」


「紫色も…、寝よ………」

「……はいはい」


紫色は、私の横に寝転がる。

「雨……おやすみ」


瞳を閉じた私の瞼にキスを落とした君は

私を抱き枕にして眠った。


「んふふ……おやすみ…」

紫色の足と自分の足を絡めて
ぎゅっと抱きしめられながら心地よい眠りについた。

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