雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


紫色の家に着いて、紫色と2人で鍋をつくる。

「うわぁ!おいしそう!!」

「さすが、私!」


そうはしゃぐと

「作ったの、ほとんど俺だけどな」

って君は可笑しそうに笑う。


「だって、料理苦手なんだもん……」

「可愛いな、まぁ俺が出来っからいいだろ?」



その言葉には、深い意味があるようで

頭に引っかかった。


「鈍感」

紫色は私を抱き寄せて呟く。

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