雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「雨…」
「どうしたの?」
「キスする」
唐突にそう言って私の口を塞ぐ紫色。
「好きだよ」
キスの合間に何度も囁く君は確信犯なのだろうか。真っ赤になった私の顔を見て満足そうに笑った。
「よし、食べよ」
固まっている私をよそに紫色は鍋をつついた。
「んふふ、おいしぃ」
口に、もぎゅっと詰めながら食べる私を愛しそうに見て
鍋を食べる紫色。
「可愛い、俺今すげー幸せ」
突然そう言う紫色を見ると
ほんとに幸せそうで私も幸せな気持ちになった。
「私も幸せ」
そう笑うと紫色は少し驚いて
それから優しく笑って「そうか」と呟いた。