雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「嫌っていうくらい愛してやる」
耳元でそう囁いて意地悪に笑う紫色。
「離してなんてやらねぇから」
覚悟しとけ、と頬にキスをする君は私の王子様。
私を夢中にさせる天才だ。
「おめでとー!!」
「やっとくっついたぁ!!」
「私たち1年の頃から見守ってたんだよー!」
ミオやみんながそう笑った。
すごく遠回りしたけど、その遠回りは
私たちにとってすごく大事なことだった。