雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「ねぇ、紫色…」

キスできそうなくらい近くに君がいる。


「私が辛い時…そばにいてくれてありがとう」

「……急に何…」


「私が泣いてる時…優しく抱きしめてくれてありがとう」

「私が間違えそうになった時、無理矢理にでも正してくれてありがとう」



「…………雨」

「紫色がいたから…私はまた笑えた」

「紫色がいなかったら、私はもうここにはいなかったかもしれないね」


「雨……」


「ねぇ、紫色…」
< 189 / 211 >

この作品をシェア

pagetop