雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
2滴目
「……雨、一緒に帰んねぇ?」
私も帰る準備をしていると上から降ってきたぶっきらぼうな声。
見ると、律が顔を赤くして気恥ずかしそうに立っていた。
「え?…あ、うん」
律はいつも友達と帰るし、一緒に帰るとしてもしばらく待っとかないといけないし、少し不満だったんだけど……。
私は何か嬉しくなって律に笑顔を向けると
律は少し驚いたような顔をしてそれから嬉しそうに笑った。
「うんっ、帰ろ!」