雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


教室を出て2人で並んで廊下を歩いていると頬を染めて見て来る人や、冷やかす人がいた。


「律って、人気者だね」

私がそう笑うと


「お前もな」

と言われた。



え??

「私…律みたいに人気なんてないよ?」


「あるんだよ、…………特に男どもから」


後半は声が小さすぎて聞こえなかったけど


「私…人気者?」

そう思うと、少し嬉しかった。

人気者の律とつり合ってるって自信を持てるような気がしたんだ。
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