雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


その綺麗に染まった空の上から。

なぁ、紫色。

俺のお願い、聞いてくれたんだな。


スマホのメモに書いた、紫色への思い。



“俺、紫色が雨を好きだってわかってた。

2人が両想いだってことも、知ってた。

でも、お前に辛い選択をさせてごめん。

紫色には『ありがとう』なんて言葉じゃ

足りないくらい感謝してる。

でも、あと一つ頼みを聞いてくれないか。


『雨を、幸せにして欲しい』

『お前も、幸せになって欲しい』


誰よりも優しくて、温かい紫色なら

出来るはずだ。


『頑張れ、応援してる』

じゃあ、2人を見守ってるから。

俺に遠慮なんかしねぇで、

『世界一幸せだ!』って

俺に自慢してよ。


大好きな2人が幸せになること。

それが俺の一番の幸せだからさ。


じゃあ、またな。”

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