雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「……嬉しいのかよ」
照れたように繋いでない方の手で顔を覆う律が可愛くて、ぎゅっと手に力を入れた。
「嬉しいよ」
そう言うと繋いだ手が、少し離れて律は私の指に自分の指を絡ませる。
いわゆる、『恋人繋ぎ』というやつ。
たしかに…こっちの繋ぎ方の方が2人の距離も近くなるし何か、恥ずかしい。
「恥ずかしい……ね」
私が律を見上げるように言えば
律は「反則…」と呟いて、私の髪をくしゃっと撫でた。