雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「雨…ってさ、俺のこと好きじゃなかったろ?」

え?


「付き合い始めの時」

……律、わかってたんだ。


正直に頷くと律は寂しそうに笑った。

「俺さ…雨のこと、ずっと好きだった」


律……

「今も」と、付け加えて律は微笑む。


ずっと、好きでいてくれた。

あの時はもう、律は私が好きで付き合うかって言ったの?



「……嬉しい」
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