雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
3滴目
「はよ、雨」
翌日、律は珍しく遅刻しなかった。
「あれ、おはよう律」
「あれってなんだよ」
クスッと笑って私の髪をくしゃっと撫でる。
「もぉ、やめてよー」
手ぐしで乱れた髪を直して律を見上げた。
「ははっ、ごめん!」
「もう!反省してない!」
「つい、したくなるんだよ」
そんな言い合いをしてると紫色がきた。
「あれ、律だ」
そう言って
おはよ、雨と私に微笑みかけた。