雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「あっ、紫色!」

「ん、何」


教室から出ていこうとする紫色を呼び止めた私。

「またね!」

笑って手を振ると紫色も優しく微笑んで手を挙げた。


「じゃあな、紫色」

「…………あぁ、またな」


また、を強く言って紫色は律を見て笑った。

優しく、寂しそうに。


「おう、また」

紫色が、部活に行った後、

律は悲しそうに、顔を歪めたんだ。


「律…?……帰ろ?」

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