雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
私の家について律は私の手を離す。
「じゃあ、明日」
「うん、またね」
家に入ろうとすると律は私の腕を引いて
頬にそっと、口付ける。
ボッと赤くなった私を見て満足げに笑った律は「じゃあな」と私の髪を撫でて行ってしまった。
「もう、心臓もたない……」
急に甘くなった律にドキドキする。
吹っ切れたのかな…
でも、律が楽しそうでよかった。
いつも、私といる時は不機嫌そうだったし。