雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「あ……」
そこで目に入ったひとつのピアス。
紫と黒が混ざった綺麗な石のピアスだ。
「すごく…綺麗」
このピアスを見た瞬間、思ったのは紫色で。
だって、紫色にそっくりだもん。
このピアス。
近寄り難い雰囲気とか、綺麗で惹き付けられるところとか奥が見えないとことか。
すごい、そっくりなんだ。
「紫色にも、買おうかな…」
2人とも、喜んでくれるかな……
「ふふっ」
と笑うとお兄ちゃんも私の隣に戻ってきた。