雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


くっついては離れて離れてはくっついて。

ついばむようなキスから、
深い大人のキスへと変わっていく。



「雨…好きだ」

それを聞いてもっと溢れて
涙は止まらない。



わからなくなる。

誰が好きか。



誰を想っているのか……



ふたりの笑顔が閉じた瞼に浮かんで


涙をこぼしては歪む。
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