雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「雨……ありがとう」

私を優しく包みながら少し震えた声で言う。


ぎゅっと腕を強めて
「ありがとう」と、君は泣くんだ。



「どうしたの?」

今日、変だよ。


「俺、頑張るから」

え?




「雨の隣に居れるように、頑張るから」


「今日は……甘えさせて」
< 69 / 211 >

この作品をシェア

pagetop