雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「じゃあ、またな」



最後にもう1度触れるだけのキスをして

君は離れていく。



「うん、またね」

この声は多分君に聞こえなかっただろうけど。


聞こえていたら、変わっていたんだろうか。

隣に居てくれたんだろうか。



頑張ってくれたんだろうか。




最後にしたキスの後、

君が流した涙に気付いていてば……




ねぇ、君は────
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