雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


ねぇ、律。

「り、つが…………」


嘘でしょ??

そうだと言ってよ。

ねぇ。


苦しい。

息が出来ない。


「はぁっ、り、つ!」

「雨っ!!」


紫色の焦った声がどこか遠くで聞こえる。


「り、つが……!」
『死んだ』

そう言おうとしても、言えなかった。

< 83 / 211 >

この作品をシェア

pagetop