雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


ねぇ、紫色。

その赤い目……
どれだけひとりで泣いたの?


どれだけ……
その背中にいろんなものを背負ってきたの?



泣き腫らした目で外を見れば

むかつくほど綺麗な雪が舞っていた。



どうして、こんな日だけ綺麗に雪が降るの。

どうせなら、雨で良かった。


土砂降りでよかったのに…………

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