雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


不思議に思って首を傾げると

『お前ら仲いいな…』


ふと綺麗な声がした。


私の、大好きな…優しくて暖かい声。



『紫色』

紫色は私の頭を撫でて微笑む。


『律は飲みこみ早いしな、勉強しないだけで』

そう言って少し意地悪そうに笑う。


やっぱり、律の前では表情豊かだなぁ。


そんなことを思いながら、紫色に見とれていた。
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