雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「飯もろくに食ってねぇだろ?」
ご飯が喉を通らない。
体が拒絶するんだ。
「ん、とりあえずゼリー買ってきたから」
話す気力も無くて、『いらない』と首を降る。
「だめだ、食え」
紫色はゼリーの蓋を開けてスプーンで掬ったのを私の口元にやる。
『いやだ』と顔を背けると
紫色はため息をついてゼリーを口に含んだ。
「それ、紫色が食べてい───
いよ、という前に口を塞がれた。
無理やり開けられた口に甘酸っぱいゼリーが入ってくる。