雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「食べたくない、いらない…何も」


律だけがほしい。

律が、隣にいてほしい。


「雨……」

紫色はギシッと、音を立ててベッドに乗って私の正面に座った。


私を足の間に入れて抱き寄せる。


「何も食べたくない…っ」

ぎゅっと、温もりに包まれて。



「律が好き…っ」

「やっと気付いたのに…!」


そう涙を流すと、紫色は「うん……」と
私の首に頭を埋めた。

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