雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~


「似合ってる」


紫色は私の頬を撫でながら優しく微笑んだ。

「明日から、学校来いよ…」

あ…

「みんな、待ってるから」


「でも……怖い」

律との思い出がありすぎる学校。

泣いてしまうかもしれない。


長く休んだ学校に行くのには相当勇気がいるし。


「俺がいるから……そばに居るから」

そう言って、強く私を抱きしめる紫色にとても安心した。
< 97 / 211 >

この作品をシェア

pagetop