雨上がりの陽だまりで。~誰よりも優しい君に~
「何か…緊張する」
久しぶりの学校は怖くて思わず紫色の手をぎゅっと握ると、紫色は優しく笑って髪をなでてくれた。
「大丈夫…俺がいる」
そう綺麗な瞳で私を見つめるから、
私は「うん」と頷いて足を進めた。
教室に入るとみんな私の元へ駆け寄って
友達から抱きしめられた。
「おかえり」
って紫色が優しく笑うから、
涙が溢れた私を君は愛しそうに見つめていた。
「ただいま…っ」
ねぇ、律。
君の机は綺麗に、まだこの教室にあります。
ずっと、君は私たちの心の中にいます。
私の心の中にも。
この右耳にピアスがある限り
私はずっと、君が大好きです。