きっと、君に恋をする。

「う───「れるーっ!」

うん、と言おうとしたところで私を呼ぶ大きな声に遮られる。

ぎゅっと後ろから抱きしめられて
「癒しー」と笑うこの人。


「あお…」「蒼(そう)くん!?」

私と桜の声が重なって


「え……?」

どうして、桜が知ってるの?


「えっと、桜と知り合い?」

「……あ、飯島さん」

そう、あおは私を抱きしめたまま呟く。


「ちょっとした、知り合い…?」

へー。
< 11 / 421 >

この作品をシェア

pagetop