きっと、君に恋をする。


お昼を食べ終えて、屋上から外を見る。

「私、秋が一番好き」

「俺も」


「雪も秋好きなの?一緒だね」


そう笑うと雪は嬉しそうに、うんと微笑んだ。

「文化祭、楽しみだなぁ」

高校に入って、初めての文化祭。


「だな、れるの浴衣も楽しみ」

「…え?」


「絶対、綺麗だよな…早く見たい」

目を細めて私を見つめるから、頬が紅潮する。


「俺が1番に見たいけど、それは流石に無理かな」
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