きっと、君に恋をする。
「……れる」
寂しげに揺れた声が教室に響いた気がした。
「あお、私はあおがそばにいてくれる人を見つけるまで……ずっと隣にいるよ」
「…なら、そんな人いらねぇから…れるが傍に居てよ」
あおの言葉に勘違いしそうになる。
「あおは一人になんかなれない…あおを好きって言ってくれる人は、きっと近くにいるはずだよ」
そう微笑むとあおの温もりが離れていく。
「ごめん、桜…今日は中止でいい?」
眉を下げて桜を見ると悲しげに瞳を揺らしてて。
桜の好きな人…
「聞かなくてもわかっちゃったし、応援するね」
そう、頑張って笑った。