きっと、君に恋をする。


「…うん、ありがとう」

桜は嬉しそうに頬を染めて笑った。

「てことで三人で帰ろ?」

私が二人に笑って言えば、いいよって返ってきた。


学校から近い私とあおの家。

「あお、先家行ってて…私たち公園で話すから」

そう言うと「わかった」と家に入っていった。


よくあおと遊んだ公園。

ベンチに座ると桜は話し始めた。


「私ね…気付いたと思うんだけど──」


うん、気付きたくなかったけど

気付いたよ。

気付かないわけないじゃん。


桜のあんな顔、見たことないもん。
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