きっと、君に恋をする。


それから文化祭の話とか、色んな話をしている内にあっという間に私の家に着いた。

「今日は、どうする…?寄ってく?」

「いや、今日は俺が夕飯作る当番だから早く帰らねぇといけなくて」


雪の作る料理は、とても美味しくてそれを食べられる妹さんや笠岡家が羨ましい。

「そっか…」

最近は毎日のように小時間でも家に入れてたから、少し寂しい。


「ふっ、そんな顔するなって」

何故か嬉しそうにわしゃわしゃ私の頭を撫でる雪。

「明日からはまた長く居れると思うからさ、な?」

「…うん、わかった」

にこりと微笑むと彼は安心したように乱れた私の髪を手ぐしで元に戻した。

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